悲しくて仕方がない


理由はない
理由はあって
わからないのかもしれない



涙が出ると
雨が降る


雨が降ると
しくしくしだす


怒濤のように
胸の中で雨音が泣くと
自分の泣き分を取り去っていってしまうようで
また泣く


瞼の腫れた顔は
見慣れてしまっただろうか


嫌われていないだろうか



また手を繋いでくれるだろうか




悲しいのは



つい
口先から軽々しく言ってはならないことを
ふたたび口癖のようにならないように
頭の中だけでしまっておこうと思ったりするが
もう
外に出てしまっている



それでも今日をやり過ごし
明日は少しは違っているだろうか



所謂
ふつうといわれている営みをすることができればいいのに





グッピーラムネの1/100の大きさの薬のせいなのか
こんな雨季のようなこころ模様なだけなのか
一日中眠たくて
でも
起きている










以前
鶏の肝のそうじをして
十個ほど心臓と取り分けて
心臓を開いて血を出して
気分の悪くなったことを書いた気がする



今日は
小鰺16尾
南蛮漬けにしたかったので
豆鰺くらいがよかったのだけど
目つきもしっかりしたやや大振りなタイプの小鰺

こんな包丁でよく調理をしていたもんだと
ぜいごに刃が立たなくて
研ぐところから開始する
魚は何匹首を切っても
気持ち悪くはならなかった。



そういうもんかな。






魚の気持ちも
鶏の気持ちも知らない上に
調理して喰ってしまえるのに(自分で作ったのは食べない派)




また
ひたすら涙が流れる




ばかみたい