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悲しくて仕方がない
理由はない
理由はあって
わからないのかもしれない
涙が出ると
雨が降る
雨が降ると
しくしくしだす
怒濤のように
胸の中で雨音が泣くと
自分の泣き分を取り去っていってしまうようで
また泣く
瞼の腫れた顔は
見慣れてしまっただろうか
嫌われていないだろうか
また手を繋いでくれるだろうか
悲しいのは
つい
口先から軽々しく言ってはならないことを
ふたたび口癖のようにならないように
頭の中だけでしまっておこうと思ったりするが
もう
外に出てしまっている
それでも今日をやり過ごし
明日は少しは違っているだろうか
所謂
ふつうといわれている営みをすることができればいいのに
グッピーラムネの1/100の大きさの薬のせいなのか
こんな雨季のようなこころ模様なだけなのか
一日中眠たくて
でも
起きている
*
以前
鶏の肝のそうじをして
十個ほど心臓と取り分けて
心臓を開いて血を出して
気分の悪くなったことを書いた気がする
今日は
小鰺16尾
南蛮漬けにしたかったので
豆鰺くらいがよかったのだけど
目つきもしっかりしたやや大振りなタイプの小鰺
こんな包丁でよく調理をしていたもんだと
ぜいごに刃が立たなくて
研ぐところから開始する
魚は何匹首を切っても
気持ち悪くはならなかった。
そういうもんかな。
魚の気持ちも
鶏の気持ちも知らない上に
調理して喰ってしまえるのに(自分で作ったのは食べない派)
また
ひたすら涙が流れる
ばかみたい