「産んでくれてありがとう。」
幾度か彼は母に言った。
わたしは未だにそのセリフを発することができないまま
時間だけ流れて
慌ただしくわたしのまわりは変わっていく…
蚊帳の外。
孤独を好み
孤独を疎み
やりきれない時間を無駄に流しているしかできない、
「生まれたのがわたしでごめんなさい」
それが妥当である。
単純に寝不足なので
眠たくて眠れそうである。
このまま
睡眠に入って起きることのないようにならないだろうか…
罪を責められることも大変だろうか
浄土に行くこともなく彷徨うのも今と変わらないのだろうか。
なすがままに従うしかないのだろう…